OptQC実験室始動 ― 2026年の光量子コンピュータ実用化に向けて

東京大学発のスタートアップ、OptQC株式会社が、世界に先駆ける光量子コンピュータ商用1号機を開発するための中核拠点「実験室」を本格始動させました。

社会のあり方を変えるポテンシャルを秘めたこの最先端の現場では、一体「何を目指し、どのような人材が活躍し、日々何が行われているのか」。未来の仲間となる技術者・研究者の皆様へ、その核心をご紹介します。

産総研での実機構築を支える、技術開発の心臓部

2026年度の商用利用開始を目指し、OptQCはオフィス内に実験室を立ち上げました。ここは、産業技術総合研究所(産総研)のG-QuATで構築予定の光量子コンピュータ1号機「メンテナンスフリーモデル」の開発を支える、まさしく開発の実験、検証であり中核部です。

私たちの役割は、最終的に産総研で組み上げる実機に必要な「要素技術」を、ここで徹底的に検証し、開発し尽くすこと。未来のマシンの頭脳と神経系を、このオフィスラボで生み出しています。

「最終的には産総研でマシンを組み上げますが、いきなり現地でゼロから作るのは大変ですからね」と開発チームは言います。

「まずはこのラボで心臓部となるユニットをしっかり作り込み、何度もテストを重ねるんです。ここでの成功が、そのまま1号機の完成度に繋がっていくんですよ」

「理論」を「実装」へ変える、開発の最前線

実験室では、少数精鋭のプロフェッショナルたちが日々、最先端の研究開発に取り組んでいます。ハードウェアとソフトウェア、双方の知見を持つ量子科学者、高速・高精度な制御を担う電気回路の専門家など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが、それぞれの専門性を発揮しています。

彼らが日々向き合っているのは、量子光源の精密制御や超高速フィードフォワード回路の設計といった、世界でも前例の少ない難題ばかりです。

「量子コンピュータの開発は、一つの分野の知識だけでは成し遂げられません」

実験室には量子物理学の専門家だけでなく、光学エンジニア、制御システムの専門家、ソフトウェア開発者など、多様な分野に長けたメンバーが必要です。光学、量子物理学、エレクトロニクス、情報科学――すべての知見を結集させることで、実用的なシステムの実現を目指しています。

未来の産業を、共に創造する仲間へ

私たちの実験室は、単なる研究施設ではありません。日本の強みである光技術を核に、次世代の産業基盤そのものを創造する、イノベーションの最前線です。

この記事を読んで胸が高鳴った技術者、研究者のあなた。その専門知識と挑戦への意欲を、未来の創造に活してみませんか?

OptQCでは、この壮大な航海を共に進める仲間を心からお待ちしています。